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『クォーツ(無色)』 

宝石日誌第68回 (20221121日)より)

二酸化珪素(SiO2)の結晶は、クォーツ(石英)と呼ばれ、大変広い鉱物グループを形成しています。

宝石の中では、フェルドスパー(長石)の次に大量に、地表(地殻)に存在する鉱物です。


人間にとって不都合なこととしては、地上のおよそどこにでも存在するため、砂埃にも混じっています。

眼鏡や宝石の汚れを取るときに、まず洗うか拭き取るかして埃を除去しないといけないのは、埃の中に含まれる硬度7のクォーツが、ガラスや硬度の低い宝石を傷付けるおそれがあるためです。

 

クォーツを大きく分けると、単独で結晶を作る「単結晶」と、複数の結晶の集合体である「多結晶」の二つに分かれ、ここでは前者を取り上げます。

単結晶のクォーツは、アメシストやシトリンの他にも、透明・半透明・不透明など様々な外見の宝石を提供しています。

 

 

【原石】

原石で見られる結晶の多くは六角柱の形をしています。形が美しい結晶はそれ自体に価値があり、母岩にくっついたままのジオラマのような状態で販売されているのをよく見かけます。

水晶は世界各地で産出します。

日本では山梨県が有名で、同地での水晶の研磨・加工技術の発達を促し、「宝石の地」と呼称する基盤となりました。

 

 

【ロッククリスタル(水晶)】

無色透明なクォーツをこう呼びます。


魔女が未来を占う水晶玉や、指輪物語で白のサルマンが所有していた遠見石パランティール(こちらは普段は黒ですが)のイメージですね。

(余談ですが、米国のデータ解析企業大手のパランティール・テクノロジーズは、指輪物語の遠見石から名前をもらったのだろうと思っています⇒追記:そうでした)

 

 

【ハーキマーダイアモンド】

ニューヨークのハーキマー地区で発見された透明な水晶結晶です。

結晶の両端が鋭くなっている様子がダイアモンドに似ていることから、このように呼ばれています。

 

 

色付きのクォーツ(カラードクォーツ)や、内包物入りのクォーツ(ンクォーツ)は別ページにて。