『貝殻』
(宝石日誌第14回 (2022年9月7日)前半より)
真珠と同様、水の生き物が作る宝石の話です。
生物由来の宝石は、柔らかくて化学的に弱く、手はかかりますが、他にない温かみを感じさせるのが特長です。
【夜光貝】
夜光貝と呼ばれる大型の巻貝がいます。
貝殻の内側の真珠層を磨くと、美しい光沢が出るので、古くから螺鈿細工の材料として利用されてきました。
内部で火が灯っているような明るい赤の光沢が印象的です。

名称については、屋久島で産したことから「ヤクガイ」と呼ばれ、その当て字として「夜光貝」の漢字が当てられたとの説があります。
ロマンチックな名前ですが、残念ながら夜に光ったりはしないようです。
夜光貝以外にも、真珠を作る貝の貝殻を磨いたものは「マザーオブパール」と呼ばれて、アクセサリーや高級腕時計の文字盤に使われています。
(別項「マザーオブパール」参照)
真珠もマザーオブパールもアンモライトも、その材料は同じで、貝の真珠層です。全ての貝は、偶然が働けば、体内に真珠を宿す可能性があるそうです。
すると、陸の巻貝であるカタツムリも真珠を作る可能性があるのだろうかと、つい想像してしまいます。
カタツムリ真珠ができたなら、売り出すときの商品名は「スネールパール」で、マスコットは「でんでんくん」とかになるのでしょうね(脱線)。