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『マザーオブパール』 

宝石日誌第103回 (2023110日)より)

 

【自然の生態系が産んだ宝石】

厳密に言うと宝石ではありませんが、「マザーオブパール」、真珠貝の貝殻についてです。

マザーオブパールは言ってみればコマーシャルネームで、鉱物としてはネイカー(Nacre  和名:真珠層、真珠母貝)と呼ばれます。

貝類などの軟体動物が外套膜から分泌する炭酸カルシウムの化合物です。

成分は炭酸カルシウムの結晶のアラゴナイトと同じですが、アラゴナイトを薄い有機物の層で結びつけ、無機物と有機物の混合となっているところが異なります。

光沢を持ち、薄い層が重なることで構造色の虹色を呈することがあります。
真珠の外被はこの真珠層を持つことで、特有の輝きを得ています。

 

アコヤ貝などは、貝殻の内側にも真珠層の面を持っており、これを加工したものがさまざまな装飾に用いられています。

 

写真の一つめは、金属製の栞(しおり)です。

マザーオブパールの装飾を貼り付けてアクセントにしています。

機械式腕時計でも、一部の商品は文字盤をマザーオブパールで装飾することがあり、華麗さと高級感が備わったラインナップとなっています。

 

写真の二つめは、いわゆるシェルカメオと呼ばれるものです。

真珠層のある貝殻を研磨、彫刻しています。真珠層の部分とそれ以外の殻の部分で、質感や色が異なることを活かしていて、特有の趣があります。

 

 

 

【本日のお散歩】

日課の朝散歩、いつもどおりに近所を回ってきました。
ルビーが小走りになったとき、私が少し遅れそうになると、振り返って目で激励してくれます。