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『ダイヤモンドテスター』

宝石日誌第205回(2023917日)

前から買いたいと思っていた「ダイヤモンドテスター」を通販でポチりました。

物質の熱伝導率の差を利用して、ダイヤモンドと、キュービックジルコニア(CZ)などの類似石を識別することができます。

買っても役に立つ局面があまりないだろうと思って購入に慎重だったのですが、買ってみるとなかなか面白いです。

 

判定の原理は単純で、石の表面にほんの少しの熱を加えて、温度がどのくらい早く元に戻るかを測るものです。

ダイヤモンドは驚異的に熱伝導率が高いので、加えた熱は一瞬で伝播し、温度はすぐに戻ります。

対してCZなどの場合は、熱伝導率が低いので、熱はその場所に滞留し、すぐには下がりません。

 

このテスターはそれをランプの数で表します。

 

CZだと3つくらいしかランプが点りませんが、ダイヤモンドだとランプは緑、黄色、赤と色を変えつつ10個以上光ります。

光が10を超えると、ピ・ピー! と音まで鳴って、これはダイヤモンドだよ、良かったね! と陽気に騒ぎながら教えてくれます。

 

ダイヤモンドテスターとは言いますが、熱伝導率によって点るランプの数が違うので、その他の石でも、ある程度大雑把に真贋のヒントを与えてくれます。

 

色々な石でテストしてみたところ、大体以下のような結果になりました。

 

(測定環境、カラット数による誤差あり)

 

ランプ点灯数

10以上

ダイヤモンド

モアッサナイト

 

67

コランダム(ルビー、サファイア)

トパーズ

スピネル

グランディディエライト

 

5

YAG

クォーツ

ゾイサイト

コーネルピン

 

4

ジルコン

ベリル(エメラルド、アクアマリン等)

トルマリン

クンツァイト

アパタイト

 

3

CZ(キュービックジルコニア)

スキャポライト

ガラス

 

 

例えば赤い宝石があって、その正体がわからないときに、このテスターにかけてランプ点灯数をみれば、

 6〜7なら ルビーかも、

 5なら 染色したクォーツの可能性が、

 3なら おそらくCZか鉛ガラスでしょう

といった見当をつけて、可能性を絞り込むことができます。

 

なお、このテスターでは、ダイヤモンドとモアッサナイトを区別できません。

上位機種ならちゃんと識別してくれるそうですが、まあ安いのを買ったので。

 

通販で売られているモアッサナイトには、ずっと安く作れるCZが混じっていることが多いと聞いていましたが、実際その通りだということもわかりました。

 

モアッサナイトとCZでは分散度に差があって、モアッサナイトの方がきらめきが強いはずなのですが、CZをきちんとカットしたものは、キラキラと光を反射して、並べてみても違いがわかりそうにありません。

 

 

(ハンドメイド)

8月のミネラルフェスタ in 東京で購入した非加熱のスリランカ産ブルーサファイアを、指輪にしました。

手持ちの指輪枠に合うサイズのものがなかったので、あらためてネットで注文したものが先週届いたので、週末の時間が空いたときに指輪に仕立てたものです。

 

明るく爽やかな青に、非加熱なので残っているほんの少しのインクルージョンが影を添えて、雰囲気のあるサファイアです。

石の持つ空気感を損なわないように、指輪の方は極力シンプルなものにしましたが、正解だったかなと思います。

 

 

他に、中古品で買ったカフリンクス(カフスボタン)で、ついている石がプラスチックやガラス玉だったりするものを2つほど、手持ちの宝石と付け替えました。

 

一つは、ブラックスターサファイアとシリマナイトキャッツアイをペアにして、元々付いていた黒いプラスチックと交換しました。

セットのタイバー(ネクタイピン)も、石が外れてなくなっていたので、小さなガーネットをはめ込みました。

 

もう一つのカフリンクスは、接着剤で止められていた透明なガラスを、ラリマーで置き換えました。

不透明な石ですが、光沢があって、青と白が混ざりあう様子が空と海を連想させます。ちょっと目先が変わって、たまにはこういうのも悪くありません。

 

 

【散歩とか】

9月もそろそろ下旬なのに、盛夏のような暑さが続きます。

ルビーとの散歩も、気温やルビーの調子と相談しつつ、朝だけ行ったり、朝気分が乗らなかったらしいときは夕方にまとめたりと、ゆる〜く過ごしてます。