『火星のオパール』
(宝石日誌第106回 (2023年1月14日)より)
最近あるニュースに目が留まりました。
NASAの火星探査機が火星の地表でオパールを発見し、どうやら火星にはオパールが豊富に存在するらしいことがわかりました。
ニュースの概要は以下のとおりです。
・火星のゲールクレーターを探索していた火星探査機キュリオシティが、クレーターの底から地下に続く亀裂にあった明るい色の鉱物を分析したところ、オパールであることが判明した。

・このクレーターは数十億年前、火星地表に水が豊富だった頃は湖であったと推定されており、湖が干上がりつつ、一部の水が地下に浸み込んでいく過程でオパールが形成されたことが考えられる。
・オパールは含水鉱物であり、将来の火星開発における水の有力な供給源となることが期待できる。
(該当記事のURL)
https://gigazine.net/news/20230111-mars-opal-gemstone-crater/
より詳細な記事(英語)https://www.forbes.com/sites/davidbressan/2023/01/07/nasa-rover-discovers-gemstone-on-mars/amp/
ペリドットやダイアモンドなどの比較的構成が単純な鉱物を除く大半の宝石は、地球の地質活動と水の循環があって初めて生成されます。
火星の場合、形成初期の数十億年前にはプレートも動き、造山活動が盛んであった上に、豊富な水もあったと推定されています。(太陽系最大の火山とされるのは高さ24kmにも及ぶオリュンポス山ですが、これは火星にあります)
そのため、地球よりも早い段階で生命活動が始まっていた可能性があり、科学者の関心を引き付けています。
やがて星全体が冷えていくうちにプレートテクトニクスは停止し、地表の水は分解され宇宙空間に拡散して、今の荒涼とした火星の姿となりました。

オパールが形成されたのは、火星の活動期が終わり、熱と水が失われていく過程の長い歳月の間のことだったようです。
探査機の分析結果によると、今回発見されたオパールは、虹色の遊色が見られる高品質のプレシャスオパールだとのことです。
火星の環境下では、オパール形成後に、さらなる地質活動に伴う熱、圧力、振動や、水や風の動きによる風化・侵食にさらされることはなかったと考えられます。
そのことから考えると、おそらく地球では考えられないような巨大なオパールが、そこかしこに埋まっていることが想像できます。
地球に持ち帰ることができれば「火星オパール」として、それこそ天文学的な高値を呼ぶのは間違いないでしょう。
ただし現状では、まだ人も送り込めていませんし、帰りの便の手配がつくのも相当先のことでしょうから、火星の宝石を目にする機会は、残念ながら当分お預けということになりそうです。
【昨日のルビー】
昨日は所用でルビーの散歩に行けませんでした。
夕方の散歩は娘に頼んでいたのですが、外出から帰って家の前まで来たときに、ちょうど散歩帰りの娘とルビーに出くわしました。
ルビーが大喜びで駆けてきてくれたのが可愛かったです。