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『ポードレッタイト』 

宝石日誌第111回 (2023119日)前半より)

ポードレッタイト(Poudretteite)は、スギライト(杉石)と同じオースミライト(大隈石)グループに属する珪酸塩鉱物で、1960年台に、カナダのケベック州にあるモンサントイレール採石場で初めて小さな結晶が発見されました。
1987
年に新種鉱物として登録される際に、採石場の所有者であり、研究目的での立入を快諾してくれたプードレット家に敬意を表して、ポードレッタイトと命名されました。
その後2000年台に入ってから、ビルマ(ミャンマー)のモゴック地方で宝石質のものが産出したことにより、宝石としての流通が細々と始まりました。

モース硬度は5と軟らかい石ですが、特定方向への割れやすさを示す劈開性はありません。

色は無色と薄いピンクのものが確認されており、ある程度の多色性が見られることもあります。

これまで発見された最大の結晶は9.41カラット(2g弱)あり、スミソニアン博物館に寄贈されました。
それ以外では粒の大きいものはほとんど採掘されておらず、レア中のレアストーンとして、0.1カラット程度の小さな結晶でもかなりの価格で取引されています。