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『タンタライト』 

宝石日誌第111回 (2023119日)後半より)

タンタライト(Tantalite 和名:タンタル石)は、レアメタルのタンタルを含む鉄、マンガン、タンタル〜ニオブの複酸化鉱物です。

19世紀初めに、スウェーデンのアンデルス・グスタフ・エクバーグは、ストックホルム近郊のイタービィから採取された石から新元素を抽出し、タンタルと命名しました。
ギリシャ神話好きだったエクバーグは、神の罰として、首まで水に漬けられながら、水を飲もうとするとその水が消えてしまい、永遠の渇きに苛まれるタンタロスの名前にちなんで新元素の名前を付けています。
タンタルが酸に反応しないことからタンタロスを連想したとのことですが、そのロジックがよくわかりませんので、もしかすると他の理由があるのかもしれません。

併せてタンタルを抽出した石を“イトロタンタライト”(イタービィのタンタル石)と名付けました。
そのうちに地名の部分が取れて、ただの“タンタライト”として広まったのではないかと思います。

タンタライトに含まれる鉄とマンガンは、固溶体として相互の割合が入れ替わる性質があり、

・鉄が多いものはフェロタンタライト
・マンガンが多いものはマンガノタンタライト

と呼ばれています。

なお、現在でもタンタライトは、電子機器等の製作に必須なレアメタル タンタルの主要供給源となっています。

 

タンタライトのモース硬度は6-6.5と、それほど軟らかくはないですが、一方向に劈開性があるので、衝撃を与えないよう注意が必要です。
タンタルは重い元素(原子番号73)であり、これを含むタンタライトは、比重8.0以上と宝石の中では特に重いことが特徴です。
(辰砂(シナバー)の比重も8.0で、この辺りが鉱物界トップクラスのようです)

 

色は褐色、赤褐色、黒などで、マンガノタンタライトには褐色、赤褐色で透明のものが見られることがあり、コレクターの人気の石となっているようです。

 

化学組成の良く似た鉱物に

@コランバイト(同一組成で鉄の割合が低く、ニオブの割合が高いもの)と
Aタピオライト(化学組成は同一で結晶構造が異なる同質異像の関係)

があり、しばしば混同され、タンタライトとして売られていることがあるので注意が必要だそうです。

 

※タンタライトの写真は One Looseさん(@OneLoose1 )のサイトから引用しました。
https://oneloose.thebase.in/items/63790554

 

 

 

【本日のお散歩】

今朝もいい具合に晴れてくれて、ルビーはいそいそと散歩に出ました。
いつものルートをぐるっとパトロールして帰宅しました。