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『ターフェアイト』 

宝石日誌第91回 (20221222日)前半より)

今回は、自分で持っていない石のご紹介です。

【ターフェアイト】 (スピネルとの誤認の歴史)

ターフェアイト(Taaffeite  和名:ターフェ石)は、スピネルによく似たベリリウム、マグネシウム、アルミニウムの酸化鉱物です。

1945年、アイルランドの鉱物愛好家リヒャルト・ターフェ伯爵が、装身具から取り外された古いスピネルのストックの中に、変わった藤色の石が混ざっていることに気がつきました。

自身で鑑定を行ったところ、ごくわずかながらスピネルにはない複屈折性を示すことがわかり、専門機関での詳細な分析を経て、1949年、正式に新種鉱物として登録されました。鉱物名はターフェ伯爵の名前を取って命名されたものです。

ターフェアイトは、ベリリウムとマグネシウムの両方を主成分として含むものとして初めて見つかった鉱物であり、スピネルとクリソベリルの中間的な性質を持つとされました。

 

モース硬度は8-8.5と申し分なく硬く、特定方向への割れやすさを示す劈開性もありません。

最初に見つかった藤色の他、褐色や赤、青緑色などのものが確認されています。

 

原石の産出量は極めて少なく、発見後1900年代に至るまでの間に、ほんの数十石しか発見されていません。

1990年代後半から産出量は若干増えたようですが、米国の経済誌フォーブス(Forbes)の2015年の特集で、世界の稀少石第2位に挙げられたほど稀少性の高い石です。

その稀少性もあって、ターフェアイトには宝石として以外の用途はありません。

 

(自分で持っていない宝石なので、稀少石専門店「優美堂」さんのサイト
 https://www.yubido.co.jp
 から、お断りしたうえで写真を転載しました。)