『真珠(パール)』
(宝石日誌第12回 (2022年9月4日)より)
12番目のご紹介は「真珠(パール)」です。
言わずと知れた日本を代表する宝石です。
大阪の小学校だったので、修学旅行で三重県鳥羽のミキモトの真珠養殖の学習に行ったことを覚えています。
日本人の生活の中に根付いている宝石ですが、普段それほど意識することはありませんでした。
主成分は貝殻と同じ炭酸カルシウムです。この点は、先日ご紹介したアンモライトと同様ですね。
モース硬度は2と柔らかく、酸に溶けます。柑橘系飲料などがかからないように気をつけつつ、身につけた後は必ず汗や汚れを拭き取っておく必要があるなど、無機物の宝石と比べると気を使うことが多いようです。
【真珠のバリエーション】
真珠というとあこや貝からできて、白くてまん丸、ほのかに柔らかく光っているイメージがあります。

実際には、南洋にいる黒蝶貝など、色のある真珠を作る貝もいます。

(写真は黒真珠です。)
形についても、球形でない歪んだ形のものを「バロック真珠」として好む方もいます。

(写真は、あまり極端な形ではありませんが、バロック真珠の例です。)
マベ貝の真珠などは、大粒で半球形をしているので、アクセサリーにも使いやすく、最近とても人気があるようです。
また、コンク貝の真珠は、暖かいピンク色をしていて珍重されています。
先日のジャパンジュエリーフェアで初めて「コンクパール」の実物を見ました。
まだ養殖に成功していないそうで、稀少性が高く、少し驚くような高値がついていました。
【イミテーションについて】
「赤毛のアン」シリーズで、アンの息子が、アンにイミテーションの真珠をプレゼントするエピソードがありました。
息子のジェムは、贈った真珠がニセモノだと後で知ってショックを受けるのですが、アンは自分にとっては世界で一番価値のある宝石だと息子に伝え、誇らしそうに身につけるというお話でした。

昔から真珠のイミテーションが世に出回っていたことがわかります。
イミテーションの作り方にも色々あって、真珠の芯をガラス、プラスチック、コットンなどで作って、その上から真珠層を貼り付けるものが多いようです。
(写真はイミテーションのプラスチックパールです)
表面は本真珠と同様なので、素人にはなかなか見た目で真偽の見分けをつけるのは難しいだろうと思いました。
人によっては、長時間の葬礼などのときはあえてプラスチックパールなどの軽いイミテーションをつけて、本真珠と使い分けていることもあるそうです。
真珠を自由に楽しんでいる感じがしていいなと思いました。
【本日のお散歩】
夏ももうそろそろ終わりですが、日中はまだまだ暑いです。
今日も日が昇る前に早朝散歩に行きました。
ルビーは、草地や芝生の上をあっちに行ったりこっちに行ったり、落ち着きなく歩き回ります。
少し振り回されますが、元気な様子を見られるのはうれしいことです。
