『ハウライト、マグネサイト』
(宝石日誌第112回 (2023年1月21日)より)
【ハウライト】
ハウライト(howlite 和名:ハウ石)は、ホウ素とカルシウムを含んだ珪酸塩鉱物で、白や薄灰色の地色に、クモの巣のような暗色の模様が入った石です。
1868年にカナダの鉱物学者ヘンリー・ハウ氏が、カナダ ノヴァスコシア州で発見し、シリコボロカルサイト(珪素硼素方解石)と命名しました。この名称は程なく、アメリカの地質学者ジェームズ・ドワイト・デーナによって、発見者の名にちなんだ“ハウライト”に改名されました。

モース硬度は3.5と軟らかいですが劈開性はありません。
表面は微多孔質で、宝石のような輝きはありませんが、磨くとガラス質の光沢が出ます。
また、微多孔質の鉱物の特徴として、染料に浸したときに石の内部まで浸透するので色を変えやすいということがあります。
ハウライトを青い染料で染めて、同じように暗色の網目模様があるターコイズの偽物として売るということが横行・定着し、無染色のハウライトが「ホワイトターコイズ」として売られることさえあるそうです。
【マグネサイト】
マグネサイト(magnesite 和名:菱苦土石(りょうくどせき))は、方解石グループに含まれるマグネシウムの炭酸塩鉱物です。
ハウライトとは全く違う鉱物ですが、白いマグネサイトは暗色の網目模様まであって、ハウライトに見分けがつかないほどそっくりです。
命名の経緯はわかりませんでしたが、個別の鉱物を発見者等が命名したというより、複数あるマグネシウム炭酸塩鉱物の総称として、段々この名前を使うようになっていた、ということではないかと推測します。
モース硬度は3.5-4.5とハウライトよりやや硬く、微多孔質で染めやすいのも同じです。色も白や薄灰色の他に、無色、黄色、茶色、薄ピンク、薄青、緑などが見られるようです。
実はハウライトの産出は既にかなり減少しており、現在日本でハウライトとして出回っている石の大半はマグネサイトだそうです。
(写真の石もハウライトとの表記でしたが、ほぼ間違いなくマグネサイトでしょう)
【本日のお散歩】
今朝は晴れましたが、空気が冷たいです。
散歩しながらルビーに、今日は早めに帰らない? と聞いてしまうくらいでしたが、ルビーは寒さは苦手なはずなのに、スタスタと歩いてました。

