『ブラジリアナイト』
(宝石日誌第272回 (2024年3月5日)より)
タンザナイト、シンハライトと並んで「20世紀に発見された3大宝石」の一つでありながら、滅多に見かけない石です。
ブラジリアナイトはその名のとおりブラジルで発見された鉱物です。
色は黄色や黄緑で、私が購入したのもカラーレスに近い薄い黄緑色でした。

1945年に、宝石の産出地として名高いミナスジェライス州で発見されました。
当初はクリソベリルと考えられていたそうですが、分析により新鉱物だとわかり、発見国のブラジルに因んで命名されました。
名前の第一候補は「ブラジライト」でしたが、既に使われていたために今の名前になったそうです。
モース硬度 5.5、比重3.0、屈折率 1.60と、宝石としてはやや軟らかいですが、概ね標準的なスペックと言えます。
ただし、はっきりした劈開があり、脆く、割れやすいために、宝石への加工が難しいそうです。
昨年ようやく手に入れることができたのは、以下のようなルースです。
0.68ct 5.8×5.8×3.4mm
ラウンド ブリリアントカット 薄黄色

昨年の東京ミネラルショーで、レアストーンの品揃えが素晴らしいル・ド・シオンさんから購入しました。
稀少だからという理由だけで石を買うのは控えるようにしていますが、ブラジリアナイトには透明感のある美しさがあります。