『モンテブラサイト』
(宝石日誌第97回 (2023年1月3日)前半より)
モンテブラサイト(Montebrasite)は、ターコイズなどと同じ燐酸塩鉱物の一種です。正直宝石としての知名度は低いと思います。
わずかに成分が異なるアンブリゴナイトとともに、アンブリゴナイトグループを構成しています。
1871年にフランス リムジン州クルーズ(現クルーズ県)のモンテブラ鉱山で発見されたことからその名があります。

モース硬度5.5-6と宝石としては軟らかいことに加え、劈開性が強く衝撃で特定方向に割れやすい性質があります。
無色、白、灰白色、灰色、薄黄色、薄茶色、薄ピンク、薄青などの色相を持ち、若干の多色性が見られることもあります。
ただし、宝石質のものの産出は非常に少なく、かつ小粒です。軟らかさ、割れやすさもあってジュエリー用途にはまず使われず、もっぱらコレクター向きの石です。
なお、日本ではミント系の薄い青色のものに人気がありますが、自然状態での産出は稀であることから、放射線照射等により人為的に変色させた石が流れている可能性が取り沙汰されています。
【アンブリゴナイト】
アンブリゴナイト(Amblygonite)は、モンテブラサイトとよく似た鉱物です。
リチウム、燐、アルミニウム等を主成分とすることも同じで、化学組成上「水酸基(OH)」と結びついているのがアンブリゴナイト、「弗素(F)」と結びついているのがモンテブラサイトです。
この相似関係は、珪酸塩鉱物のトパーズの場合(水酸基型がインペリアルトパーズ、弗素型がトパーズ)と同じです。
1817年にドイツ ザクセン地方で発見され、劈開に沿って割れたときの結晶間の角度が鈍角であったことから、ギリシャ語の「Amblus(鈍い)」と「Gonia(角度)」を元に命名されました。
鉱物としての性質はモンテブラサイトと同様ですが、やや屈折率が低いことが相違点です。
宝石質のものは稀ですが、世界各地で産出しており、100トン超の結晶が発見されたこともあります。
アンブリゴナイトは鉱石中にリチウムを10%程度含みます。電気自動車の普及に伴い、電池に使われるリチウムの需要をまかなう供給源として、今後ますます重要性が高まっていくものと思われます。
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今朝も晴れて、朝起きると青い空が広がっていました。
映画に行く予定があったので、いつもより急ぎ足で散歩しました。
(飼い主を振り返るルビー)
(のんびりと)
ちょっと短めの散歩になりましたが、ルビーは聞き分けよかったです。