『ソーダライト(ハックマナイト)』
(宝石日誌第59回 (2023年11月4日)より)
【青いソーダ石】
ソーダライト(Sodalite 和名:方曹達石)は、ソーダ(ナトリウム)を成分とするアルミノ珪酸塩塩化物です。
結晶ではなく塊状で産出し、大半は青く不透明で、表面には白い脈模様があるのが特徴です。
ラズライトやアウイナイトとともに、ラピスラズリに含まれる青い鉱物の一つです。
ソーダライトの色は青がほとんどですが、一部には白や灰色のものもあります。
また、紫外線を当てると、相当な割合でオレンジ色の蛍光を放つものが見られます。
ラピスラズリと同様に、紀元前から装身具や彫刻などさまざまな場所で活用されており、最古の宝石の一つです。

モース硬度は5.5〜6.0と柔らかめで、特定方向の衝撃に弱い劈開性もあります。
そのため、アクセサリー等に用いる場合、多くは衝撃に強い丸いカボションカットが施されます。
【ハックマナイト】
ハックマナイト(Hackmanite)は、白、薄ピンクから淡い菫色までの色相を持つソーダライトの変種です。19世紀の終わり頃に発見され、発見者である地質学者ハックマン氏の名前から命名されました。
採掘される石の大半は不透明で、透明な宝石質のものは稀です。
この石は興味深い光学特性を持っていることで有名です。
例えば白いハックマナイトに紫外線ライトを5〜10秒ほど当て続けると、色が菫色に変わり、ライトを消しても変化した色はしばらく元に戻りません。


のみならず、調子に乗って紫外線を当て続けると、元の色に戻らなくなることもあります。
その場合は光を遮断した引き出しの中等に数日間置いておけば元の色に戻るようです。
この変色現象は、光可逆変色(テネブレッセンス)と呼ばれており、微量元素として含まれる硫黄が、紫外線を吸収して変色することが原因だと推測されています。
この光学特性はハックマナイトにしか認められていないため、コレクターにとって、必ず揃えたい個性ある石の一つとなっています。
【本日のお散歩】
ここ数日暖かい日が続きます。
今朝はルビーにセーターを着せずに散歩に出ました。
散歩が楽しかったようで、ルビーに引っ張られて少し遠出しました。
