『プレシャス オパール』
(宝石日誌第93、94回 (2022年12月30日、31日)より)
オパール(Opal 和名:蛋白石)は、「宝石の女王」と呼ばれることもあり、古くから知られた代表的な宝石の一つです。
ケニアの洞窟から紀元前4,000年ごろに採掘されたと推定されるオパールが発見されており、これが現時点で見つかっている最古のオパールと人間との関わりの証跡です。
オパールという言葉の由来は古代ローマ語の「Opalus(宝石)」に由来すると推測されています。なお、古代ギリシャ語やサンスクリット語にも似た発音で宝石を意味する言葉があると指摘されており、とても古い言葉であると示唆されています。
オパールは水に溶けた珪酸化合物が、長い年月の間に固まったものです。結晶構造を持っていない鉱物は、通常「宝石」の定義に該当しないのですが、オパールは例外とされています。
モース硬度は6.5と、あまり硬い石ではありません。また、主成分として10%程度の水分を含むため、乾燥には十分注意する必要があります。
光学効果の面では、微細な酸化鉱物が集合した構造のため、表面に当たった光線が干渉しあって乱反射し、虹のように様々な色を表す「遊色効果」で知られています。
遊色効果を示すものは「プレシャスオパール」、示さないものは「コモンオパール」として大別されますが、さらに、鉱物自体の色、透明度や、母岩から産出した形態等によって、いくつもの種類に分けられています。
以下、「プレシャスオパール」についてご説明します。
【ホワイトオパール】
地色が白色から乳白色で、遊色効果を示すものをホワイトオパールと呼びます。
産出量も多く、最も一般的なオパールと言えます。

比較的安価ですが、遊色効果の現れ方などは千差万別で、美しくかつ興味深い宝石です。
地色がさらに薄く透明度の高いものはウォーターオパールと呼ばれ、光を水の中に閉じ込めたような風情が魅力的です。
なお、遊色効果については、緑などの複数色に加えて青色が出るものが良いとされ、さらに赤色を示すものは最も価値があるとされています。
【ブラックオパール】
暗色の地色に遊色効果が現れるものをブラックオパールと呼びます。

産出地がオーストラリアのライトニング山地に限られており、稀少性と、夜空に星を映したような神秘的な外見が好まれ、一般的なホワイトオパールの数倍の価値があるとされています。
そのため、ホワイトオパールを砂糖溶液に浸してから硫酸に漬け、その後加熱するなど、炭化処理で色を黒くした偽造品も多く出回っています。

より手軽な方法としては、油に浸して数時間弱火で煮込むと、いい具合に黒ずむとの話もあり、そのうち実験したいと思っています。
【合成オパール】
オパールは質の高い合成石も作られており、京セラがクレサンベールブランドで販売しているクリエイテッドオパールは有名です。
その美しさは天然オパールに引けを取らず、不純物がなく輝きが良いことや、耐久性に優れていること等の長所があります。


また、オパールの中には、透明度の高い、一見オパールとはわからないものもあり、宝石らしい美しさで人気があります。
基本的には半透明〜不透明の石の表面に、虹のような遊色効果が現れるのがプレシャスオパールです。
オパールの中には、遊色効果がないか、あまり現れないものの、石自体の透明度が高く、他の宝石と同じようにファセットカットすると見栄えがするものがあります。定義上はこれらも「コモンオパール」なのですが、わざわざそう呼ぶことはあまりないようです。
【ファイアオパール】
ファイアオパール(別名:メキシコオパール)には、半透明のものと透明なものがあります。
含有する鉄分の影響と思われる黄色、オレンジ、赤の発色が特徴的で、その色合いが火を連想させることからこの名で呼ばれます。

半透明で遊色効果を示すものはホワイトオパール等と同様に丸みを帯びたカボションカットに仕立てられますが、透明なものはしばしば角度を持たせたファセットカットが施されます。

ファセットカットされた透明なオパールは、ぱっと見では何の宝石かわかりません。
屈折率が目立って高いわけでもなく、宝石としては平凡な輝きではあるのでしょうが、屈託のない明るい色合いが実に魅力的だと思います。
【本日のお散歩】
12/30
少し雲が出ましたが、年の瀬にしては暖かい日でした。今朝もルビーは散歩を楽しみにしていたようで、待ちきれないように外へ飛び出して、弾んだ足取りで歩き始めました。

(動き回るし、匂いを嗅ぐのに夢中で顔を上げないしで、なかなか写真が撮れません)
12/31
今朝の空は曇りがちで、気温も下がりました。
ルビーが外出を渋るかなと思ったのですが、散歩に誘うと、嬉しそうにとっとこ玄関に向かいました。

街路樹のこずえでは、オナガがガァガァ鳴いていました。
わりと近い距離でしたが、スマホではさすがに野鳥撮影は荷が重く、枝の間にかろうじて姿がわかる程度の写真しか撮れませんでした。
