『クリノヒューマイト』
(宝石日誌第56回 (2022年10月31日)後半より)
クリノヒューマイトは、珪酸塩鉱物の1グループであるヒューマイト族の一種で、1876年にベスビアス火山の噴火による火成岩から発見されました。結晶構造が単斜晶系(monoclinic
system)であることと族名から名付けられました。
随分と学術的な淡々とした命名だと思います。なお、ヒューマイトという名前の方は、人名にちなんでいます。
モース硬度は6で、劈開性はありませんが、やや柔らかめの石です。
大粒の結晶が産出せず、採掘されたものにも内包物が多いという特徴があります。
色は、レッド、イエロー、オレンジなどの暖色系が多く、中でも鮮やかなゴールデンイエローのものが高く評価されるようです。

流通は少ないですが、稀少性があるというほどでもなく、どちらかと言えばコレクター向けの宝石というイメージです。