『ペタライト』
(宝石日誌第85回 (2022年12月16日)より)
ペタライト(Petalite 和名:葉長石)は、フェルドスパー(長石)に似た性質を持つ準長石と呼ばれる珪酸塩鉱物の一つです。
18世紀末の1800年にスウェーデンで発見され、劈開性が強く、葉のように薄いかけらに剥がれやすいことから、ギリシャ語の「葉(petalon)」を元に命名されました。
その後、元素のリチウムがペタライトから発見されたことから、リチウム発見の端緒となった鉱物としても知られています。
また、熱膨張が非常に低く、急熱急冷に強いことから、耐熱陶磁器、耐熱ガラスなどの原料として使用されている有用な鉱物です。
モース硬度は6-6.5で、名前の由来どおり完全な劈開性があるため、加工には技術を要します。
色は無色のものが多いですが、白、黄色、灰色、黄緑やピンクなどの色も見つかっています。

(オーバル(楕円形)の方がペタライトです)
加工の難しさから、ジュエリーに広く利用されることは今後もないと思われますが、コレクションの一つとして持っておきたくなる石です。
(2023.6.10追記:
EVの普及に伴って電池に使うリチウム価格が際限なく上がっていて、リチウム抽出の原材料となるペタライトの価格も高騰しています。
ペタライトは、伊勢の万古焼など伝統的な陶磁器製造にも必要なのですが、数年前まで1kg 100円で入手できていたものが、今や1000円近い水準になってしまったそうです。メーカーは、技術革新でペタライトの代わりに安価で豊富なシリカを用いる製法を導入するなど、知恵と工夫で原材料高の逆風を乗り切ろうとしているそうです。)
【本日のお散歩】
快晴でまずまず暖かい朝です。
ルビーはご機嫌で散歩に出ました。

撫でてもらうのが好きなので、生垣を切っているお爺さんや、保育園の前で立ち話しているお母さんたちの足元にトコトコ寄っていくのですが、皆さん忙しくて、今日は誰にも撫でてもらえず、ちょっとだけしょげてました。