『GGG (スリージー)』
(宝石日誌第165回 (2023年5月12日)より)
今日はしばらくぶりに石の紹介です。
先日、人造宝石のGGG(スリージー)を入手しました。
正式名称は、ガドリニウム・ガリウム・ガーネット(Gadolinium Gallium Garnet)で、スリージーは通称です。

元々半導体業界で、大容量記憶媒体の一つであったバブルメモリーの材料として開発された後に、その光学特性の優秀さが見出され、1970年代初めにダイヤモンドの代用石として宝飾市場に登場しました。
モース硬度は6.5と宝石としてはやや軟らかいですが、特定方向に割れやすい劈開性はありません。
比重7.05と重量級で、屈折率は1.97とダイヤに及ばないものの、分散度は0.045と拮抗しています。
GGGは、1960年代からダイヤ代用品の主流だった同じ人造ガーネットのYAG(ヤグ:イットリウム・アルミニウム・ガーネット)の跡を継ぐ形で流通しました。
しかしながら、原材料が高額で、硬度が低いこと、また、年月が過ぎるうちに太陽光の影響で黄色みを帯びてしまうことなど、代用石としては色々と課題もありました。
そのため、数年後に、安価でさらにダイヤに近い特性を持つキュービック・ジルコニアが登場すると、短期間のうちに取って代わられたそうです。
今では生産されることもなく、私のような一部の宝石好きがコレクションとして買い求めるのみです。
GGGは、やや褐色がかった無色が多く、その他には青や緑、ごくまれにピンク、薄紫、赤などが製造されていたようです。
今回私が入手したのは、ブルーダイヤを思わせる薄青のものでした。
なお、淡いピンクで、珍しいヘプタゴン(7角形)カットのYAGも同時に購入しました。

技術の進化に伴って産み出され、ダイヤモンドの代用石の役割を担わされた人造宝石たちは、欠点はありつつも、あだ花めいた美しさがあり、見かけるとついほしくなってしまいます。
【散歩】
今日は妻子とも外出していて、ルビーが家に一人なので、早めに帰宅しました。
おやつ🍪をあげてから、散歩へ。


涼しい風が吹いて、いい気候でした。
ルビーは遠出せず、ところどころで立ち止まりつつ、近所をぐるっと回って家に戻りました。
近所の庭では、ノイバラやピンクのつるバラが咲いていました。


早咲きのモッコウバラはもう散っていて、今が1年に一度のバラのハイシーズンですね。