『ムーンストーン』
(宝石日誌第82回 (2022年12月13日)後半より)
ムーンストーンは、フェルドスパーグループに属する鉱物です。
フェルドスパー(長石)は鉱物の一大グループで、中には特別な光学効果を見せるものがあります。
ムーンストーンというのは、鉱物としての分類ではなく、同じ特徴を持った鉱物に与えられた宝石としての名称です。
【ムーンストーン】
無色で半透明な長石(まれに色のついたものも)の中で、「アデュラレッセンス」という、サンストーンに比べるとやや落ち着いた静かなきらめきの光学効果をもつものを「ムーンストーン(Moonstone 和名:月長石)と呼びます。

アデュラレッセンスが生じる仕組みは、ラブラドライトに似ています。
ムーンストーンが、例えばオーソクレース(正長石)とアルバイト(曹長石)が混ざり合った固溶体として生成されるときに、それぞれの鉱物は薄い層となり、相互に積み重なった結晶となります。
この薄く重なった層に光が差し込むと、光が散乱してきらめくアデュラレッセンスが生じます。
ラブラドレッセンスと同様に「シラー効果」と呼ばれることもあります。

ムーンストーンの歴史はサンストーンよりも古く、世界各地の神話・伝説の中で言及があります。
例えばヒンドゥー教の神話では、月の光が固まってムーンストーンになったという伝説があります。他にもギリシャ、ローマを初め世界各地に、ムーンストーンと月を結び付けた言い伝えがあるとのことです。
なお、ムーンストーンの中にはシャトヤンシー(キャッツアイ)効果を表すものもあり、「ムーンストーンキャッツアイ」と呼ばれています。

【本日の(非)散歩】
今日は雨なので、散歩はお休みです。
ルビーも空模様はわかっているらしく、おとなしく膝の上で寝ています。
