『アイドクレース』
(宝石日誌第78回 (2022年12月5日)より)
【控えめな印象の石】
アイドクレース(Idocrase)は、ソロ珪酸塩鉱物と呼ばれる珪酸塩鉱物の一種で、主に薄緑の色をしたあまり目立たない宝石です。

イタリアのベスビオ火山で1795年に発見され、ベスビアナイト(vesuvianite 和名:ベスブ石)と命名されました。
ジルコン等の他の鉱物と間違えられることが多かったため、フランスの鉱物学者ルネ=ジュスト・アウイが、ギリシャ語のeidos(見かけ)とkrasis(混ざりあう)を組み合わせて、アイドクレースという名称で呼び始めました。
鉱物学の学名はどうもあまり先取特権に厳格でないようで、現在では、鉱物名をベスビアナイト、宝石名をアイドクレースとして使い分けることが多いようです。
モース硬度は6-7と宝石の中ではやや柔らかめで、特定方向の衝撃への弱さを示す若干の劈開性もあります。
宝石質のものの産出は少なく、ジュエリー等に加工したものはまず見かけません。
色はグリーンから褐色系が中心です。
他にも含有元素によって、黄、赤、青など様々な色合いを示し、中には別名を持つものもあるようです。
【本日の(非)散歩】
今日は1月並みの気温ということで、昨日までより一段と寒くなったようです。
私は朝所用があったので、妻がルビー散歩に行ってくれました。
