『コーネルピン』
(宝石日誌第41回 (2022年11月5日)より)
※ 誤って一つとばしていたので後日紹介
コーネルピン(Kornerupine)は、マグネシウム、鉄、アルミニウムを含むホウ珪酸塩化合物です。1884年にグリーンランドで発見され、発見者である地質学者のコーネルプ氏の名前を取って命名されました。
発見時のものは不透明の石でしたが、20世紀に入ってから、マダガスカルで透明度の高い宝石質のものが産出しています。
ただし、産出量は少なく、2ct以上の大粒のものは稀です。
【強い多色性がポイント】
モース硬度は6.5〜7.0とそこそこ硬めですが、2方向に完全な劈開性があり割れやすいので、取扱いには注意が必要です。
色は緑や茶色のものが多く、他に無色、黄色、青、黒なども見られます。
エメラルドグリーンや青のものの人気が特に高いようです。

光学特性として、強い多色性があることが特徴です。かなりの割合で、蛍光性が備わったものも見られます。
多色性は三色に見えることが多く、例えば緑のものが角度によって青や紫に見えるような変化を示します。大粒であるほど多色性が美しく出るといわれています。
蛍光性のあるものは、紫外線下でネオンのような明るい色を現します。
残念ながら手元の石はメレサイズで、多色性の確認はできず、蛍光性はありませんでした。
なお、緑色のコーネルピンの一部には、シャトヤンシー(キャッツアイ)効果が見られるものがあります。また、ひどく稀ですが、スター効果の見られるものもあるそうです。
これらはルチルや石墨(黒鉛(グラファイト))の内包物が、まわりの結晶と異なる形で光を反射することによる効果です。
ジュエリーとしてはやや扱いづらい面もありますが、多色性がしっかり出て、ついでに蛍光も見られるようなら、かなり面白い石です。
マイナーだと思っていましたが、じわじわと人気が上がってきたのか、お店で見かけることが増えてきたように思います。
(2022.11.11追記 : とある宝石商さんの自社展示会で、コーネルピンが何より好きというお客さまがいらしてました。
ブルーコーネルピンを指環に仕立てるなど、アクセサリーとしても楽しまれていたようです。
以前「アパタイトが一押し」という方もいたように、軟らかいから、割れやすいから、といって避けるのではなく、手にできる範囲で楽しもうという自由な姿勢を感じます。好ましい傾向だと思います)
(2023.2.3追記 : 自分でも一つ、薄黄色のコーネルピンを指輪に仕立ててみました。
やや変則的ですが、ヘキサゴン(六角形)にカットされた石を、オーバル(楕円形)の台座にセットしました。
驚くほどぴったりはまって全く苦労なく完成した珍しいパターンでした)

【本日のお散歩】
今朝はここ数日の中では気温が低い方でしたが、散歩にはほどよい気候でした。
ルビーにセーターを着せて散歩に出ました。
赤い服を着ると通常の3倍の速度で(?)動き回るので、リードがしょっちゅう引っ張られました。
赤だと目立つかと思いましたが、枯れた草の上だと、ルビーの毛皮が保護色になって意外に見つけにくそうです。

今朝はルビーのやる気が強かったので、少し遠出をしました。ちょっと離れたところにあるマンションの入口の花壇で、秋バラがちらほら咲いていました。


公園ではナンキンハゼが綺麗に紅葉していて、秋の深まりを感じます。

最近数を減らしているスズメを公園で見かけました。
