『シンハライト』
(宝石日誌第58回 (2022年11月3日)より)
【スリランカ生まれ】
シンハライト(Sinhalite)は硼酸(ほうさん)塩鉱物の一種で、1952年にスリランカで発見された新しい宝石です。
発見地のスリランカが、かつてサンスクリット語でシンハラ(Sinhala)と呼ばれていたことにちなんで名付けられました。
スリランカの国の宝石はブルーサファイアですが、シンハライトもこの国を象徴する宝石の一つと言えます。
モース硬度は6.5と比較的高く、特定方向の衝撃への弱さを示す劈開性も見られません。
光学的な特徴として、角度を変えると色が変わる「多色性」をもち、石を通して見た像が二重に見える「ダブリング」の性質もあります。
【潜在力は高い】
色は茶色系を中心に、オレンジ、ブラウンピンク、黄緑、褐緑、褐色などがあります。

ミネラルフェアでは、黄色に近い薄いベージュ色の石を見かけることが多いです。
一つ手元にありますが、薄めの色のインペリアルトパーズに似た暖かい輝きが印象的です。
黄色〜ベージュ色は、トパーズの他にも、ゴールデンサファイア、クリソベリル、ヘリオドール(イエローベリル)、シトリン、イエロージルコンなど有名どころがひしめきあう競争領域です。
そんな中でもシンハライトは、すっきりとした端正さがあり、店頭で見かけることは少ないものの、ジュエリーとしての価値が高い石だと思います。
私が初めてシンハライトという名前を知ったのは「宝石商リチャードの謎鑑定」(辻村七子)という小説からでした。
今後さらにいろいろな局面で取り上げられて、知名度さえ高まれば、人気が出るのではないかと思います。
【本日のお散歩】
今朝も快晴です。いつもどおりルビーと散歩に出ました。
一とおり歩いて、家の近くまで戻ってきたところで、まだ帰りたくないそぶりを見せました。
その辺りをウロウロしたり、立ち止まって景色を眺めたりしてから、ようやく家に帰りました。気候がいいと外の空気が気持ちいのでしょうね。
