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『ズルタナイト』 

宝石日誌第46回 (20221018日)後半より)

【皇帝の石】

ダイアスポアの中でも、変色性が明瞭で、特に品質が高い結晶について、トルコの鉱山主であったムラート氏が、オスマン帝国の皇帝位“スルタン”にちなんで「Sultanite(スルタナイト)」という特別な名称を付けたいと考えました。

しかしながら、既に似たような名前の鉱物があったため、SZに変えて「Zultanite(ズルタナイト)」と命名して販売を開始しました。

なお、後日商標権を巡って法的な争いがあり、今は別の会社がこの名前の権利を持っているそうです。

 

このようにズルタナイトというのは本来権利者のみが独占利用できる商標名だったのですが、現在では実質的に、トルコ産の高品質なダイアスポアを表す名称として市場で広く使われています。

 

ズルタナイトの変色は、太陽光の下では褐色や緑、白熱灯下ではピンクや紫に変わるものが多いとされています。

 

変色性に加えて、透明度が高く、優れたカットが施されていることがズルタナイトの名を冠する条件となっています。

 

条件を満たすダイアスポアの産出が枯渇しつつあるということで、稀少性が高まっており、代用の人工石が、天然石以上に市場に出回っている状況です。

 

人工ズルタナイトとして販売される安価なアクセサリーは、カラーチェンジガラスを使っている例が多いようです。

   

(写真のペンダントトップは人工ズルタナイトとして売られていましたが、カラーチェンジガラスのようです)

 

天然のズルタナイトは、光の加減で微妙な色合いの変化を見せ、写真ではわからない不思議なニュアンスを感じます。

派手な石ではありませんが、他の宝石にはない奥深い魅力があります。店頭などで見かけた際には、お手に取ってじっくり確認していただければと思います。

 

 

【本日のお散歩】

雨模様の日が続いて意気が上がりません。

今朝も起きたときは、大粒の雨が屋根を叩いていました。
朝食をとっているうちに小降りになり、これならと思ってルビーと散歩に出たときには、幸い一旦止んでました。

ルビーは元気に歩き始めたのですが、思ったより寒かったせいか、散歩の途中でコースを変えて家に戻ってきました。
セーターが必要なシーズンになってきたようです。