『アンダリュサイト』
(宝石日誌第53回 (2022年10月26日)後半より)
アンダリュサイト(andalusite)は、スペイン アンダルシア州で発見されたと考えられていた(実際の発見地はカスティーリャ・ラ・マンチャ州と推定)ことから、地名に従って命名されており、和名は「紅柱石」です。
モース硬度は7.0前後で、特定方向の衝撃に弱い劈開性があります。
無色のものは少なく、イエロー、オレンジ、赤、グリーン、ブラウン、グレーなどの豊富な色相が見られます。また、角度によって色が変わって見える「多色性」の強い宝石です。

宝石としての性質は異なっていますが、この石とシリマナイトとカイアナイトの3種類は、同じ珪酸塩鉱物で、化学組成まで同一です。
【同質異像のふしぎ】
3種の石の化学式は、若干一部の元素がずれることもありますが、おおむね Al2SiO5 となっており、アルミニウムに珪素や酸素が加わった化合物です。
それがどうして、見かけや化学的な性質が違ってくるのかというと、成分は同じでも結晶としての構造が異なっているためです。
これを「同質異像」または「多形」( Polymorphism )と言います。
同質異像の有名な例としては、ダイアモンドと、鉛筆の芯の黒鉛(石墨(グラファイト))があります。
いずれも炭素の単結晶ですが、硬さも光の透過性も、何から何まで異なっています。
なお、よく石炭とダイアは同じ物質と言われますが、石炭は元々植物が地中に埋まったものからできていて、炭素以外の元素が数%〜数十%も含まれています。
そのため、いくらオーガこと範馬勇次郎が石炭を強く握りしめても、それがダイアに変わることはないだろうと言えます。

【本日のお散歩】
今朝のルビー散歩は妻が同行しました。
今は窓辺で日向ぼっこをしています。
