『シリマナイト』
(宝石日誌第53回 (2022年10月26日)前半より)
シリマナイト(sillimanite)の名称は、アメリカの地質学者ベンジャミン・シリマン氏の名前に由来しており、和名は「珪線石」です。
モース硬度は7.0前後と硬いのですが、劈開性があって特定方向からの衝撃で割れやすい性質があります。
基本は無色で、一部にイエロー、グリーン、ブルー、ブラウンなどの色が出ることがあり、ときに内包物による「シャトヤンシー(キャッツアイ)効果」が見られることがあります。

【キャッツアイ】
シリマナイトは、丸みのあるカボションカットにしたときに、内包物の関係で一条の筋が走って見える「シャトヤンシー(キャッツアイ)効果」が現れることがあり、シリマナイトキャッツアイと呼ばれます。

なお、シリマナイト、アンダリュサイト、カイアナイトの3種類の石は、宝石としての性質は異なっていますが、同じ珪酸塩鉱物で、化学組成まで同一です。
同質異形と呼ばれる現象です。詳細はアンダリュサイトの項に記載します。