『アイオライト』
(宝石日誌第63回 (2022年11月14日)より)
アイオライト(Iolite 和名は菫青石)は、宝石に多い珪酸塩鉱物の一つです。
ギリシャ語のion(スミレ色)が語源です。鉱物名としては、発見者の名前をとってコーディエライトと呼ばれます。
アイウエオ順だと必ず先頭に来るこの宝石は、比較的廉価でありながらも、魅力的な特徴を持った石です。
2021年に新たに3月の誕生石に選ばれていて、これから一層の普及が見込まれます。
【スミレの青と、溶け合う多色】
アイオライトのモース硬度は7〜7.5です。硬い石ですが、特定方向に割れやすい劈開性があるため、取扱いには若干の注意が必要です。

アイオライトは、含有する鉄分によって、名前のとおりの青を発色します。スミレ色の混ざった深い青がトップカラーとされています。
この石の最大の特徴は、見る方向によって色が変わる「多色性」を有することです。


アイオライトの結晶を光にかざして見ると、ある方向からは濃紫青色に、別の方向からは灰色っぽく映り、さらに別の方向からは明るい青に見えるなど、通常三通りの色の変化を見せます。
(ただし、大きめの石でないと変色が確認しづらく、また、写真には微妙な色が写りにくいです)
結晶中の鉄分が、石の中での分布や、方向を変えたときの厚みが異なることによって、光を吸収する度合いが変わってくることで、多色性が発揮されるようです。
はっきりと多色性が現れるように、方向を考慮して石をカットすることが、職人の腕の見せ所だそうです。
なお、鉄分を含まない無色や褐色の結晶もありますが、その場合アイオライトとは呼ばず、鉱物名のコーディエライトが使われます。
【魅惑のインクルージョン】
アイオライトの結晶に、鉄分豊富なレピドクロサイトなどのインクルージョン(内包物)が含まれることがあります。
インクルージョンの入り込み方次第では、石の魅力が通常より増すことがあります。
◯アイオライトサンストーン
光を当てたときに、結晶の中のインクルージョンが光を反射してキラキラと輝く「アベンチュレッセンス効果」を見せることがあります。
こういった石はアイオライトサンストーンと呼ばれており、人気があります。
◯ブラッドショットアイオライト
レピドサイトクロサイトなど鉄分を多く含むインクルージョンが、ある程度大きいサイズで内包されている場合、インクルージョン自体が赤い光を反射することがあります。

こういった石は、赤い色にちなんでブラッドショットアイオライトと呼ばれます。
石としては、インクルージョンによって半透明になっているものが多いようです。
【本日の(非)散歩】
昨日の午後に、4回目のコロナワクチン(ファイザー)を接種しました。
夜半から発熱して、節々が痛むなど副反応らしい不調が出てきたので、今朝のルビーとの散歩は妻に代わってもらいました。
横になって休んでいると、ルビーが来て添い寝をしてくれます。
