『グランディディエライト』
(宝石日誌第42回 (2022年10月13日)より)
【人気上昇中の稀少石】
グランディディエライトが発見されたのは20世紀の初めでしたが、当初はほとんど宝石質の石が出ず、あまり注目もされなかったようです。
転機は2014年で、新たに透明度の高い宝石質のものが発見され、一転市場の注目を集めました。

ブルーとグリーンが基調で、濃淡様々ながら品のいい独特の色を見せます。
アルミニウム、マグネシウム、ボロン、鉄などの微量元素の割合によって複雑な色調が生まれるようです。
個人的には日光の下でのアレキサンドライトに似ていると思います。
宝石質の産出量が限られていて、特に大粒で内包物の少ないクリアなものは数が少なく、早くも稀少石という位置付けです。
ただ、稀少石と言っても、一部の人のコレクション向けではなく、大手の宝飾業者も近年一般向けのラインナップに加えていて、なかなかの人気になっています。
なお、ニミットジェムスさんのおかげで、グランディディエライトの中でもトップカラーと言えそうな石が入手できました。

濃い緑ですが濁りはなく、温かみを感じさせる不思議な色合いです。
実をいうと、これを見てから、自身のグランディディエライトに対するイメージが変わりました。
色調については、クロムトルマリン(参考にこちらも写真を貼ります)と少し似ているように感じます。

【硬度と多色性】
グランディディエライトのモース硬度は7.5と高く、特定の2方向に割れやすい劈開性があるものの、宝石らしく角をつけたファセットカットを施して、ジュエリーに加工することに向いています。
新参ながらハイジュエリーの資格十分といったところでしょうか。
グランディディエライトの宝石としてのもう一つの面白さは「多色性」です。
見る角度や光の当て方によって、複数の色が見られる現象で、グランディディエライトの場合、うまくカットされていれば、無色や淡い黄色、緑がかった青色、青色などの発色が確認できるとのことです。
なお、2015年にアメリカの経済誌『フォーブス』で、最も高価な宝石の特集をした際に、グランディディエライトは3位となっていました。
ご参考までに当時のランキング12位までを載せておきます。
1位 レッドダイアモンド
2位 ターフェアイト
3位 グランディディエライト
4位 セレンディバイト
5位 ダイアモンド
6位 アレキサンドライト
7位 レッドベリル
8位 マスグラバイト
9位 ベニトアイト
10位 ポードレッタイト
11位 ファイアオパール
12位 ジェレメジェバイト
【本日のお散歩】
強い雨が降っていたので、散歩を見送りました。
ルビーにはとりあえず家の中でくつろいでもらいます。
