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『その他のベリル』 

宝石日誌第31回 (2022102日)より)

エメラルドからレッドベリルまで、ベリル一家をご紹介してきましたが、ここで色別の区分を整理します。

   緑色   エメラルド
  
赤色   レッドベリル
  
水色   アクアマリン
  
桜色   モルガナイト
  
黄色   ヘリオドール (イエローベリル、ゴールデンベリル)
  
薄緑   グリーンベリル
  
無色   ゴシェナイト(ホワイトベリル)

(ベリルの仲間とされていたが、後に異なる鉱物と判明したもの)
  
濃黄    クリソベリル
  
濃桃    ラズベリル(ペツォッタイト)

本日は、その他のベリルを順にご紹介します。

 

【黄色】

過去には黄色のベリルはすべて「ヘリオドール」と呼ばれていました。

ベリル系の鉱石の特徴が判明するにつれて「色名+ベリル」という呼び方が普及してきたので、黄色をもう少し詳細に分けて、以下のとおり呼ぶこととなったようです。

  通常の黄色     イエローベリル
 
橙黄〜黄金色    ゴールデンベリル
 
黄緑色           ヘリオドール

黄色系のベリルは、比較的内包物も少なく、大粒のものが採れます。

ジュエリーとして仕立てられたものをみる機会はあまりないかもしれませんが、購入する場合は、まず発色の明瞭なもの、そして内包物が少なく、カットが美しいものを定石どおり選べば問題ないと思います。

 

【薄緑色】

緑色のベリルにはエメラルドがあるのに、なぜ別に「グリーンベリル」があるのか疑問に思われるかと思います。

グリーンベリルの緑は、エメラルドと違ってあっさりした薄い緑で、発色の要素もクロムではなく、酸化鉄の内包物であることが大きな違いとなっています。

グリーンベリルは、ヘリオドールと特徴が似ていて、薄緑に黄色みが差すことも多いようです。

 

【無色】

ゴシェナイトは無色のベリルで、ホワイトベリルとも呼ばれます。

アクアマリンの色をどこまでも薄くしていったような印象の石で、完全に無色透明のものの産出は少ないようです。

写真は2つともゴシェナイトということですが、小さい方はごく薄く色が乗っているので、アクアマリンかグリーンベリルにも分類できそうです。

 

 

【本日のお散歩】

日中どんどん暑くなって、ルビーともども床に転がっています。
まだ少し残暑が続くようですが、ちょっと勘弁してほしいところです。