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アクアマリン 

宝石日誌第29回 (2022930日)より)

 

ベリル一家から「アクアマリン」です。

 

【孝行な子のような石】

内包物の多いエメラルドと違って、基本的にクリアな宝石です。わずかに含まれる鉄分によって、透き通った薄い青に染まっています。

和名は「藍玉」または「藍柱石」。内包物が少なことから脆さはなく、モース硬度7.5というベリルの硬さを額面どおり発揮して丈夫な石です。

産出量は比較的豊富で、価格がそう高くならず購入しやすいのも美点と言えます。

 

擬人化してみるとすると、才能に溢れ懐も広いが病気がちのエメラルドに対して、人当たりが良く責任感の強い真面目なアクアマリンといった印象です。

 

【青い聖母たち】

透明感のある薄い青が持ち味のアクアマリンですが、ブラジル ミナスジェライス州のサンタマリア鉱山で採れたアクアマリンは、通常のアクアマリンよりも青が濃いという特徴がありました。

サファイアのような深い青ではなく、あくまでアクアマリンの透明感を残した色で、明るめのブルートパーズに似た印象があります。

 

青の濃いアクアマリンは、産地の名をとった「サンタマリア アクアマリン」と名付けて売り出され、市場で歓迎されました。

現在ではサンタマリア鉱山での採掘は終わっているのですが、他の地域で見つかった同じように濃い青の石は、引き続き「サンタマリア アクアマリン」として、その他のアクアマリンよりも高い値段で取引されています。

とはいえ、通常のアクアマリンとサンタマリアの基本的な差は色の濃淡ですので、値段は一旦忘れて、自身の好みで選べばよいと思います。

個人的には、アクアマリンらしい薄い青のものの方が好みに近いですね。

 

 

【補足:君の名は】

アクアマリンという宝石の表記は、実は長らく「アクワマリン」が正当でした。

一般の読み物や店頭での記載は「アクアマリン」でも、正式な鑑別書や宝石学の論文では、定められた「アクワマリン」の表記に従っていたようです。(正直カッコ悪いと思ってました)

しかし、最近になってこの表記ルールに見直しが入り、宝石鑑別団体協議会と日本ジュエリー協会の連名で、宝石名の表記を「アクアマリン」に見直す旨の通知が202110月に発信されています。

文字の書かれた紙

中程度の精度で自動的に生成された説明

一般消費者には特に影響のない改定ではありますが、時節に応じた見直しがなされるのは良いことですね。

 

 

【本日のお散歩】

日に日に涼しくなっていく中で、今日は残暑を感じる一日でした。

ルビーは気分が乗っていたようで、リードをぐいぐい引っ張られるような散歩でした。