『アレキサンドライト』
(宝石日誌第15回 (2022年9月8日)より)
アレキサンドライトは、照明で色が変わる宝石として有名で、その特異性・稀少性から、
・ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドと並ぶ世界五大宝石
・パパラチャ、パライバトルマリンと並ぶ世界三大希少石
の双方に属するとされています。
また、アレキサンドライトは別名「宝石の王様」と呼ばれます。
クリソベリルの変種であり、クリソベリルと同様に硬度も高く、割れやすい性質もないジュエリー向きの石です。
日光の下では青緑色をしていて、それだけでも美しいのですが、この宝石の持ち味は、ロウソクや白熱球の柔らかい光を受けると、色が赤を帯びて赤紫色等に変わることです。


この変色の原因は、内包する微量のクロムだそうです。
クロムはルビーを赤く見せている元素です。また、エメラルドの緑もクロムによるものです。
このように入っている石によって違う色を見せるクロムが、クリソベリルの中に適量含まれることにより、照明によって緑色に見えたり、赤が強くなったりといった変色性を見せてくれます。 (※ 変色性に関するご説明は後日追加します)
通常の宝石は大きさや色合い、透明度などで価値が決まりますが、アレキサンドライトはそれに加えて「変色の明瞭さ」が最重要の評価軸となっています。
変色の度合いは石によって違っていて、最高級のアレキサンドライトはエメラルドのような緑からルビーのような赤に変わると言われています。
そこまで言うと若干誇張もあるかもしれませんが、ロシアのウラル山脈で最初にアレキサンドライトが発見された頃は、驚くほど変色のはっきりした石が採掘されたとされています。
そのような最高級の石はもう枯渇していて、たまに市場に出回る古い石の中でしか見られないとのことですが、所有者はめったに手放さないので、そもそも市場に出てくること自体が稀だそうです(たまに出てくるときは、とんでもない値段がつくとか)。
現在入手可能な大半のアレキサンドライトの変色は、青紫や青緑が赤紫に変わるイメージだと思います。
変色の度合いはアレキサンドライトの価値を決める最大の要素ですので、購入に際しては、お店でしっかりと電球型のペンライト(お店で貸してくれます)で変色を確かめることが大事です。
なお、変色性を持つ宝石は他にもあり、ズルタナイトやカラーチェンジサファイア、ベキリーブル―ガーネットをはじめとするカラーチェンジガーネット、カラーチェンジフローライト、最近見たものではカラーチェンジアンデシンなど(猫も杓子も)があり、それぞれ人気を集めています。
カラーチェンジガーネットなどは、変色が比較的はっきりしている割には価格もそこそこで、色変わりの宝石の入り口としてちょうどよいのではないかと思います。
変色性は限られた宝石にしかない神秘的な特性ですが、手元に置くためには、石の見極めと、自身の希望とのマッチングが必要だと思います。
私自身は、かなりアレキサンドライトの魅力に心奪われていて、まずもって中毒者の一員に入るかと思います。
【本日のお散歩】
午後はまた雨の予報で、ぐずついた空ですが、朝散歩は問題なく行けました。
いつもどおりルビーのご近所パトロールを実施しました。
