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『ルビー』 

宝石日誌第5回 (2022828日)より)

 

ここしばらくで一番涼しい朝でした。

ルビーも散歩意欲満々で、公園の芝生をあちこち嗅ぎ回っていました。

もういい歳なんですが、こうして元気な姿を見せてくれると嬉しいです。

スマホを忘れていったので、写真は帰宅して一服しているところです。

 

 

さて、本日は宝石の方のルビーも紹介します。

和名は「紅玉」。4大宝石の一つで、赤い宝石の代表です。

モース硬度は9と、ダイアモンド、モアッサナイトに次いで硬く、また、ダイアのように割れやすい性質もないので、ジュエリーとして理想的な宝石の一つです。

名前も含めて大好きな石なので、何個か集めました。

色合いや市場に出てくる前の処理方法などによって、性質も価格も違ってくるので、コレクションにも張り合いがあります。

 

 

 

1.天然(不透明)

  宝石は基本透明度が高いものほど価値がありますので、不純物があったりして不透明なものは、ジュエリー用途には使われず、カジュアルアクセサリー向けなどに安価で売られます。

  写真はモザンビーク産の大粒(6カラット超)のルビーですが、透明感がなく、若干の色むらもあるため、野口英世2枚で買えました。高級感はないものの、素朴で優しい色合いが気に入っています。

 

2.合成ルビー

  ルビー、サファイアは産業用途にも使われており、100年以上前から、天然物と同一組成の合成石が作られています。

  写真のネックレスは、京セラが出しているクレサンベールというブランドの合成ルビーです。不純物がなくクリア過ぎるということを除いて、高品質のルビーと見分けはつきません。

  人の目を惹く美しさという点では、合成の方が天然を上回っているかもしれません。

 

3.ガラス含浸

  ルビーの赤の発色は、2%ほど含まれているクロムという物質によるものです。自然の状態では針のような形で一か所に固まっていることが多いのですが、熱を加えると溶け出して均等に広がり、赤の発色がクッキリ綺麗になるという効果があるそうです。加熱処理によって石にマイナス影響はなく、見た目も改善されることから、原産国で広く実施されており、市場に出るほとんどのルビーは加熱処理済みのものです。この処理によって宝石としての価値が下がるということは基本的にはありません。

  他にルビーの見た目を良くする処理として「ガラス含浸」というものがありますが、この処理を加えたルビーは宝石としての市場価値が失われます。

  元々ヒビだらけで売り物にならないような石に鉛ガラス等を充填することで、傷はふさがり、見かけも大幅に改善されます。一方で、性質の異なる物質を埋め込むことで、石が弱くなりますし、年数が過ぎると劣化してしまうことも予想されます。

  こういったマイナス面から市場価値は低いものの、見た目の美しい天然物のルビーを安価で手に入れることができるのは魅力的です。

  「鉛ガラス含浸」と明記されているルビーを、そうとわかった上で、見合った価格で購入することには何の問題もないと思います。

テーブル, 屋内, 座る, 小さい が含まれている画像

自動的に生成された説明

  写真のルビーは含浸処理済みのものです。綺麗な石ではあると思います。
安いルビーを見かけたときは、どういった処理が施されているのかに注意が必要ですね。

 

4.ピジョンブラッド

  ルビーの中でも最高峰とされるのが、ビルマ(ミャンマー)産の「ピジョンブラッド」と呼ばれる色合いのルビーです。

  鳩の血のように濃い赤で、かつ、黒みがなく内側から輝くような赤を指すそうです。稀少性もあって、大粒のものはとんでもない値段がしますが、小粒のものであれば程々の価格で手に入るものもあります。

  売り手がピジョンブラッドの色だと言っているだけでなく、石の種類を第三者機関で識別・評価した結果を記載した「鑑別書」にピジョンブラッドの色と記載されていることが望ましいです。

  写真は、超小粒ながらピジョンブラッドとされるルビーです。

 

5.番外

  最初の写真の右下は、イミテーションのルビーの指輪です。寺尾聰もびっくりの値段で買ったものなので、おそらくただのガラスだと思います。

  でもこうやって並べてみてもぱっと見では違いがわからないなというのが正直なところです。