『JJF戦利品』
(宝石日誌第201回(2023年 9月1日)より)
昨日のジャパンジュエリーフェアで、セミナーの休憩時間に慌しく会場を回りました。
このフェアは、アジアの宝石商たちが絢爛とした大粒の宝石を次々売りさばく活気に満ちた空気が特徴で、中国から来たと思われる若い女性たちが熱心に商談している光景が印象的です。
私の方は、主にこれまで知り合ったお店のブースを訪ねました。
数は少なめですが、いくつか記念の戦利品を買い求めました。
1.パライバトルマリン(タナカ宝石)
1キャラオーバー、1.06ctの訳あり大粒のパライバトルマリンを買いました。


粒は大きく、色も照りも悪くないのですが、肉眼でもわかる黒いインクルージョンがあります。
指輪やペンダントにするのであれば、工夫次第で目立たないようにできるのではないかと思い、割引・値引価格で買わせていただきました。
パライバトルマリンは元々インクルージョンやクラック(ヒビ)の多い宝石で、ほとんどの石は市場に出る前に、加熱処理や樹脂オイルの含浸などの加工で欠点を改善されています。
この石のインクルージョンは、消しきれなかった欠点ということになりますが、数の限られた稀少石ですので、うまく欠点を補って活躍させることができればと思います。
2.カナリートルマリン(ニミットジェムス)
いつも雑談に付き合っていただいているニミットジェムスさんを訪ねました。
今回はネオンイエローの輝きが美しいカナリートルマリンのお勧めがあり、並んでいた中で一番小さな石をペアで購入しました。


2つ計で0.812ctと小粒ですが、ネオンのように輝く明るいイエローに惹かれました。
この石の発色要因は、微量のマンガンです。
パライバトルマリンの場合、含まれる銅が青の発色要因で、マンガンがそこに緑味やネオン感を加えていると考えられています。
カナリートルマリンは銅を含まず、ごく微量のチタンが含まれる程度で、マンガンのイエローとネオン感が損なわれることなく発現しています。ネオン感が共通していることから、「イエローのパライバトルマリン」と呼ばれることもあるそうです。
元々の発見地はザンビアでしたが、この石はブラジル出身で、ますますパライバトルマリンの弟分といった印象が強まります。サイズやシェイプの近いパライバトルマリンがあれば、組み合わせてみても面白いかもしれません。
※ニミットジェムス:https://nimitgems.jimdofree.com
Twitter:https://Twitter.com/@Nimitgemsjapan
3.ネオンブルーアパタイト(東洋ルース)
東洋ルースは、宝石ルース取扱量年間40万個以上の日本最大のルース取扱社です。
ここのブースで、比較的廉価ながら粒揃いの大量のルースから、お気に入りを見つけるのが、宝探しのようで毎回楽しみです。
今回は夏らしく青の石を一つだけ選びました。


アパタイトはかなり廉価な石ですが、ネオンブルーのものは並いる強豪ぞろいの青い宝石の中でも、美しさでは堂々のトップクラスにいると思います。
硬度が低いことが玉に瑕で、細工のときうっかり雑にやっとこで掴むと、それだけで小傷がついたりしますので、注意が必要です。
高級ジュエリーでの採用は難しいかもしれませんが、気軽に楽しむカジュアルジュエリーとしてはこれ以上の石はないと思わせます。
※ 東洋ルース:https://everydaygoldrush.com/toyo-loose/
Twitter:https://twitter.com/TOYO_Loose
4.オーシャンブルーアパタイト(アニダイヤモンド)
東洋ルースさんほどの規模ではないですが、こちらも宝探しの楽しいお店です。
今回は一つだけ、初めてみたオーシャンブルーアパタイトのクッションカットを買ってみました。


ブルーというよりグリーンが強く、グリーントルマリンによく似た印象です。
持ち帰ってから気がついたのですが、石の中に位置の揃った金属質のインクルージョンがあり、光を当てながら傾けると、それらが一斉に光を反射するシラー効果が見られました。

思った以上に奥行きの深い石のようです。
【散歩とか】
だいぶ涼しくはなってきましたが、朝の散歩はやはり日の高くなる前にしないと暑そうです。

先日桃が届いたときに、空き箱を床に置いたらすかさずルビーが入りました。
このままお中元にしたくなるようなフィット感でした。

