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『MJC東京ジュエリーフェア』 

宝石日誌番外 (2022912日)より)

京セラ主催の「MJC東京ジュエリーフェア」をのぞいてきました。
MJCはもともと三菱マテリアルのブランド(Mitsubishi Jewelry Collection)でしたが、数年間に経営が京セラに変わっています。

三菱時代に何度か足を運んだことはあるのですが、ダイアモンドをはじめ定番のジュエリー中心という印象があって、ここ10年ほどは行ってませんでした。

ところが、会場に入ってみると、展示の傾向がかなり変わっていて、私にとっては嬉しい驚きになりました。

今回は見るからにカラーストーンに力を入れています。

2021年の終わりに、63年ぶりに誕生石が見直されて、新しい宝石のセールスチャンスが芽生えたことも背景にあると思います。
これまであまり知られていなかった、スフェーンやモルガナイト、クンツァイトといった宝石を使ったジュエリーがたくさん出ていました。

また、パライバトルマリンを筆頭に、デマントイドガーネットやベキリーブルーガーネットといった「今来ている石」が充実しています。
「ミネラルマルシェ」などと同じように、トレンドをしっかり押さえている感がありました。


会場内は撮影禁止でしたので、Webカタログ掲載の写真をご参考にいくつか貼付しておきます。

 

主催の京セラのブースでも、ちょっとした驚きがありました。

京セラは品質の高い合成宝石の「クレサンベール」ブランドで有名ですが、最近は高品質の天然石販売にも力を入れているそうで、定番の宝石に加えて、いわゆるレアストーンのルースも置いていました。

市川春子の漫画「宝石の国」の登場人物に用いられて以来、人気と価格が急上昇した「ユークレース」という宝石もその中にありました。

ここのところ品薄のようで、ミネラルマルシェでレアストーンに強い店を見ても、せいぜい0.5カラット止まり、色乗りも完全ではない(色が安定しない)小粒のものがあったくらいでした。

それが本日見た京セラのブースでは、非の打ちどころのない宝石品質で、たっぷり2カラット超の大粒のユークレースが置いてありました。

当然価格はそれなりでしたが、見られただけでも眼福ものです。
(50万円くらい値引しますよ、と言われましたが、さすがに買えませんと断りました。「眼福」は「目の毒」でもあるようです ^_^;

 

 

【雑感:恐竜とモース硬度】

フェアから家に帰る前に、映画「ジュラシックワールド3」を観てきました。
一大ブームを巻き起こした「ジュラシックパーク」から続くシリーズの6作目です。

それほど期待しないで見たのですが、ストーリー運びになかなか現実感があり、90年代のジュラシックパークの主役たちの再登場もあって、なかなか良かったです。

あまり考証を気にする映画ではありませんが、恐竜の手足の鉤爪の威力が、硬度という点で現実を無視しているように思われたのが、宝石好きとして少し気になりました。

人間大の肉食恐竜ヴェロキラプトルが、後脚の鉤爪で他の恐竜を倒していました。
自在に出し入れできる鉤爪はヴェロキラプトルの仲間の特徴で、戦闘の際に、まるで刀の鞘を払うように一動作で出して、ジャンピングキックで獲物を切り裂く光景は、実に絵になることは確かです。

しかし、相手が人間などの哺乳類ならいいですが、相手が同じ恐竜だったらどうでしょう。
恐竜の体は、現生のトカゲ等と同様に、爪と同じ成分のケラチン質の硬い外皮(モース硬度2.5相当)に覆われています。

これを、同じ硬さの鉤爪で切り裂こうとしても、実際には表面を滑ってしまって、傷をつけることはかなわないでしょう。
これは、例えばモース硬度2の石膏を尖らせて、ほぼ同じ硬さの真珠に穴を開けようとするようなものです。

今作では、植物食恐竜のテリジノサウルスも、前脚の長い爪で、巨大な肉食恐竜ギガノトサウルスの首を刺して仕留めるという見せ場がありました。

いや、爪が折れるって。

成分による硬さの違いといった自然法則は、いかに現代に蘇った恐竜といえども覆しようがなく、恐竜の身体に傷を負わせたければ、歯や牙(モース硬度8前後)を用いる以外に手はないと思います。

 

・・・などと心の中でしょうもないツッコミを入れつつも、大いに映画を楽しませていただきました。

 

 

【本日のお散歩】

秋っぽくなってきたもののまだまだ日中は暑いです。
ルビーの朝散歩は、普段と少しコースを変えて、少し離れた広場を歩きました。

よく手入れされた芝生が広がっていて、この季節は歩くのに心地よいです。